よく子どもは「褒めて伸ばす」ということを耳にしたことがあると思います
日本人の自己肯定感の低さが問題視されていることから
子どもをたくさん褒めることが主流になってきています
そのため、「すごいね!」「よくできたね!」「えらいね!」など
褒めるときにママ、パパはよく使っているフレーズだと思います
ですが、この褒め方、子どもにとってプレッシャーや不安を与えてたり、
モチベーションが下げたり、さまざまな弊害になりネガティブな結果に
繋げてしまっているかもしれません…
褒めること自体はとても良いことです
ただ、ほめ方の種類によって良くも悪くも子どもの成長に関係してきます
褒め方には…
・おざなりほめ
・人中心ほめ
・プロセスほめ
3種類あります
そもそも、「褒める」とは
人のしたこと・行いがすぐれていると評価している側が主観で相手の善しあしを決めることです
そのため、分類することができます
おざなりほめ
具体性には欠ける、中身のない表面的な褒め方
「すごいね!」「上手!」など
人中心ほめ
性格(優しさ、気遣いなど)、能力(頭の良さ、足の速さなど)、外見(顔、体型など)
表面上の特徴を中心に褒める
「優しいね」「頭がいいね」「かわいいね」など
プロセスほめ
努力、過程、試行錯誤した手順を中心に褒める
「頑張って最後までやりきったね」「失敗してもあきめなかったね」「いろんな方法を試したね」など
この3種類の中でプロセスほめが大切になってきます
その中でも褒め方のポイント、注意点があります
また、おざなりほめ、人中心ほめがよくない理由もあります
褒め方にはポイント、注意点がある!
・成果よりもプロセス(努力、姿勢、やり方)を褒める
・もっと具体的に褒める
・たくさん質問する
・むやみやたらにコメントしない
成果よりもプロセスを褒める
能力や性格をたたえるのではなく、取り組んでいる過程での努力や挑戦した姿勢、
やり方を工夫した点などに、言及して励ましてあげることです
たとえば、子どもがテストで100点をとったとします
「すごいね!100点とったんだね!」 (おざなりほめ)
「100点をとれるまで努力したんだね!」
「いろんなやり方を試して答えを導きだせたね」と
100点をとったことの努力ややり方などその過程を褒めてあげましょう
もっと具体的に褒める
具体的なフィードバックをもらったほうが次のパフォーマンスに向けてモチベーションが
自然と上がりやすくなります
たとえば、仕事で上司に「いいね!」と言われるのと
「細かいところまで注意を払った様子がよくうかがえる資料でとても分かりやすかったよ」と
言われるのではどちらがスキル向上に役立つか分かると思います
これが子どもの場合でも同じです
たとえば、レゴで何かを作ったときママ、パパに見せてきたら
「すごい!」「よくできたね!」ではなく、
「たくさん色を組み合わせているからカラフルになったね!」
「ここは違う色を使ってみたんだね」などと
具体的に描写するのも一つの方法です
たくさん質問する
褒める言葉を伝えるだけではなく、子どもにたくさん質問しましょう
親がどう思うかはあまり重要ではありません
大切なのは子ども自身がどう感じたかです
広がりのない選択解答形式は避け、自由回解答形式になるような質問をしてみましょう
たとえば、「楽しかった?」→「はい」「いいえ」 (選択解答形式)
「どういうのものを作ったのか教えて?」
→会話のキャッチボールができるようにしましょう (自由回答形式)
また、最上級形容詞(もっとも、いちばん)を使うとより情報を
引き出しやすくなるため有効的です
たとえば、「保育園(幼稚園)で今日はどんなことしたの?」と聞くより
「今日、保育園(幼稚園)でいちばん楽しかったことなんだった?」などと
具体的な質問に変化させることができます
むやみやたらにはコメントしない
ママ、パパは子どもに何か言ってあげようとと思い
「すごいね!」「上手!」と言ってしまいがちです
ですが、子どもが本来求めているのは評価ではなく何か達成したとき、
新しいことを発見したとき、うれいしことがあったときに
大好きなママ、パパとそれを共有することです
喜び、興奮、驚きなどといった感情を大切な人と
一緒にわかちあうことで自分の居場所があるという感覚が生まれ幸せな気持ちなります
わかちあうのは言葉にしなくてもうなずきや抱きしめてあげたり
笑顔を返してあげるだけでも伝わります
これらのことから、「褒める」には成果をほめるのではなく
そのプロセス(努力、姿勢、やり方)を褒め、ママ、パパが認めてあげることです
おざなりほめと人中心ほめが良くないのはなぜか…
4つの問題があります
・「褒められ依存症」になる
・興味を失う
・チャレンジ精神が低下する
・モチベーションが低下する
「褒められ依存症」になる
褒められていないと自信がもてず、外部からの承認でしか自分の価値を
見いだせなくなってしまいます
興味を失う
「すごい!」「上手!」など言われ続けると褒められること自体に快感を覚え、
褒められるためだけに行動するようになります
そのため、自分が本来好きだったはずのものにも
褒めてもらえないならやめようと興味をを失ってしまいます
チャレンジ精神が低下する
「すごいできる子だね!」「頭良いんだね!」などと言われ続けることで
プレッシャーを感じすぎてしまうことがあります
そのため、周囲からの評価が下がることを恐れ失敗を避けるため
チャレンジすることに躊躇するようになります
モチベーションが低下する
いつも「上手!」「えらい!」など言われていると頑張らなくても良いと思うようになり
努力をして何かを成し遂げることの必要性を感じなくなります
結果、自己肯定感も低くくなり悪循環となってしまいます
まとめ
日本人の自己肯定感の低さが問題視されていることから子どもをたくさん褒めることが
主流になり、子どもを褒めるママ、パパは多いと思います
ですが、褒め方によっては子どもにプレッシャーや不安を与えてたり、
モチベーションを下げたりと、ネガティブな結果に繋げてしまっていることがあります
褒め方には種類があり、おざなりほめ、人中心ほめ、プロセスほめの3種類あります
その中でプロセスほめが大切になってきます
プロセスほめ:努力、過程、試行錯誤した手順を中心に褒める
「頑張って最後までやりきったね」「失敗してもあきめなかったね」「いろんな方法を試したね」など
さらにこの褒め方にもポイント、注意点があります
・成果よりもプロセスを褒める:取り組んでいる過程での努力や挑戦した姿勢、
やり方を工夫した点などに、言及し励ましてあげることです
・もっと具体的に褒める:具体的なフィードバックをもらったほうが
次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がりやすくなります
・たくさん質問する:親がどう思うかはあまり重要ではなく、たくさん質問してあげる
大切なのは子ども自身がどう感じたかです
質問をするとき、自由回解答形式答えられるように促し、さらに 最上級形容詞を
使うとより情報を引き出しやすくなります
・むやみやたらにコメントしない:ママ、パパは子どもに何か言ってあげようとと思い
「すごいね!」「上手!」と言ってしまいがちですが、子どもが本来求めているのは
評価ではなく何か達成したとき、新しいことを発見したとき、ママ、パパとそれを共有することです
また、褒め方のおざなりほめ、人中心ほめが良くない理由として
「ほめられ依存症」になる
興味を失う
チャレンジ精神が低下する
モチベーションが低下する
などと子どもの上昇志向を止めてしまう要因があります
褒める方によっては良くも悪くも子どもの成長に関係しますが、
良い褒め方ができれば、子ども自身もママ、パパと共有できた喜びや
ダメだった部分も含めて受け入れることができると思います
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