子どもがベビーカーに乗ってくれない

どこかに出かける際、移動手段としてベビーカーを使われる方が多いと思います

その際、ベビーカーに乗せるとくずったり、降りたがって落ちそうになったり

乗せようとすると大泣きして騒いでしまったりと

思うように乗ってくれず困ると感じたことがあるママ、パパは多いのではないでしょうか?

子どもの成長過程で「この時期に、この能力が発達する」という旬の時期があります

年齢的には6歳まであり、特に3歳までに強くあらわれます

今まさに子どもにとって歩くという能力が発達している時期かもしれません

モンテッソーリ教育ではよく『敏感期』と言ったりします

なので、子どもにはベビーカーに乗りたくない!!という理由がしっかりあります

目次

大人と子どもの『歩く』は意味が違う!

大人はA地点⇒B地点まで行くのに体力を使わずより早く移動できる手段を考えます

「自転車?電車?」など 効率が良い移動手段を優先すると思います

子どもは今、まさに歩くという能力が発達している最中で

一歩一歩自分の力で歩き、自分の力で階段の登り降りや

床に落ちている物をしゃがんで拾ったりと繰り返すことで

「一人で歩けた」「一人で階段登れた」「一人でしゃがんで物を拾えた」と

その瞬間で脳にドーパミンがたくさん流れます

その結果「自分でできる!」という自己肯定感が高まっています

子どもには急がなきゃいけない理由がない!

大人は移動の手段として効率を最優先に考えます

歩くことの楽しさを味わっている子どもは急ぐ理由もなければ

効率良く移動することもありません

その状況で子どもにとってベビーカーに乗せられ移動することは嫌がるのは当たり前だと思いませんか?

大人がやってしまいがちな行動

1.しっかり歩けるようになってから一人で歩かせる

親は子どもの歩きがまだ安定しない時期や歩かせることで時間を要すという理由で

「あぶないから、もっとしっかり歩けるようになってから」

「時間が掛かるし、ベビーカーの方が楽だから」などと

子どもの安全を考えているように見えますが、子どもにとっては

逆に我が子の成長を妨げていることになります

2.ベビーカーにいろいろなおもちゃやスマートフォンを付け長時間移動している

どこか移動する際に毎回ベビーカーに乗せて

目の前の与えられたおもちゃで長時間移動することで

自分で選択する自由がなく、途中で子どもが興味を引くものをみつけても立ち止まるこもできません

そのため、脳に与えられる刺激が少なくなってしまいます

また、体幹が育たず手指も使えないことでさらに成長にも悪影響です

3.出かける際、子どもが「歩く」ことの優先順位が低い

ママ、パパ日々忙しい中、休みの日に子どものためにと

家族で旅行へ出かけたり、動物園や水族館をベビーカーに乗せながら

見て回ったりと子どもにはたくさん経験してほしいことがあると思います

ですが、自ら歩くことに喜びを感じている時期には

近所の公園へ自分の足で歩いて行き、段差の登り降りや砂場などで

思う存分遊ばせてあげることが大切です

歩かない時期がきてからでは遅い!

歩くこのと喜びを感じている時期には始まりがあって終わりがあります

親が「よし!歩きが安定してきたから歩かせよ」「ここはちょっと歩いて」と

思い歩かせようとしても この時期を過ぎてしまってからでは

ドーパミンが分泌がされずもう喜びを感じられなくなっているかもしれません

また、ついこの前までベビーカーに乗せられれることをとても嫌がっていたのに

「最近乗ってくれるな」と感じた頃にはもう既に歩きたいと強く思っている時期は

過ぎてしまいベビーカーにすんなり乗っていられるのかもしれません

これが6歳を過ぎる頃になると、大人と同様に移動手段として効率を考えられるようになります

そのため、どこかでかけてもすぐに「疲れた」「座りたい」などを連発する子になりかねます

まとめ

子どもには歩くことの喜びを感じている時期があります

この時期の子どもは自分一人で歩けていることが楽しくて、歩くために歩いています

そのため大人のように移動する際に効率を優先して考えたり、急がなきゃいけない理由がありません

大人がやってしまいがちな行動として

・しっかり歩けるようになってから歩かせる

・ベビーカーの方が早いからベビーカーにおもちゃやスマートフォンを付けて長時間移動

・遊びに出かける際、子どもの「歩く」優先順位が低い などと

歩く習慣を疎かにし、自分で選択する自由がなくなり脳に与えられる刺激が少なくなってしまいます

この時期を逃してしまってからでは子どもの成長にも影響を与えることになります

そのため、可能なかぎり、子どもが心ゆくまで歩くことに付き合ってあげましょう

これが親ができる最大限の援助です

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この記事を書いた人

関東在住アラサー、理学療法士。
1歳の息子と夫と3人暮らし。
育児、教育に関わること、また子どもの発達学、運動学との理学療法との共通点など学んだや知っている知識を伝えてきます!!

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