子どものイタズラ 

子どもが静かにだなぁと思ったらイタズラをしていたことありませんか?


また、何度止めても繰り返しイタズラをしていることありませんか?

イタズラしていた物を取り上げて手の届かない場所にしまってしまうと

取り上げられた子どもは大泣きしたりと


日々忙しいママ、パパにとって困ったことあるかと思います


ですが、大人からはイタズラに見えても子どもにとってはただのイタズラではなく

理由があっての行動の一つです

目次

その理由とは…

この時期にこの能力が発達するという旬の時期があります

何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期 です

モンテッソーリ教育では『敏感期』とも言ったりします

年齢的には6歳まであり、特に3歳までに強くあらわれます

例えば、子どもが 机の上のもをすべて床に落としていているとき

大人は地面に置かれていない物が下で支えられないと重力で地面に落ちるという物理的なことが

あたりまえのように理解していますが、子どもにとっては自分の手から物を離すと

地面にすごい勢いで落ちることが驚きなのです

さらに落とした音がすれば喜びは倍増します

そのため何度も何度も繰り返しています

このときは物が落ちる敏感期にあたり、このことだけを学びたいと思い行動しています

そのため、ママ、パパを困らせるためにイタズラしているわけではありません

『敏感期』は動作だけではない

敏感期は動作だけではなく言葉や秩序など子どもにおける成長のすべてにあります

興味を持つものには月齢によって変わります

ある程度の期間がありどの時期にどの敏感期がくるかは子どもによって個人差があります

運動:生活に必要な運動能力を獲得する 《6ヶ月~4歳半ぐらい》

自分の意思で動かせる身体を作る

全身を使う運動(歩く、走る)から、手指を動かす微細な運動まで

思い通りに動けたことの喜びを感じる時期

★歩く敏感期 子どもがベビーカーに乗ってくれない

言語:母国語をどんどん吸収する 《胎生7ヶ月~5歳半》

胎内でママの声を聞きながら育ち、3歳になるまでに母国語の基本をほぼ取得する

聞くこと、話すことが楽しくてしょうがない時期

秩序:順番、場所、習慣などに強くこだわる 《6ヶ月~4歳》

何も分からず産まれてきた赤ちゃんは、世の中の仕組みを秩序づけて理解していく

そのため、秩序が乱れると途端に不機嫌になることがある時期

小さいもの:小さいものをしっかりみたい 《1歳~3歳》

赤ちゃんは生まれてからすぐから目の焦点を合わせる練習をしている

小さい物に焦点が合わせられて、しっかり見えたときに喜びが生まれる

感覚:五感が洗練される 《0歳~6歳》

3歳前後から、それまでに吸収した膨大な情報を五感を使って分類・整理する

はっきり・すっきり理解したい時期

書くこと:読むことよりも早くやっている 《3歳~5歳》

手先を動かしてみたいという運動の敏感期と重なり、

目でしっかり見ながら書いてみたいという強い衝動に駆られる時期

読むこと:読むのが楽しくてしょうがない 《4歳~5歳半》

いろんな字自分か読み始める

身近にある文字を読んでみたくてしょうがない時期

数:何でも数えたい 《3歳~6歳》

数字を読みたくてしょうがない、数を数えたくてしょうがない時期

こっちが多い、少ないなど量にもこだわる時期

文化・礼儀:社会性が芽生え、異文化も理解する 《4歳半~》

あいさつや季節や年中行事などに興味を持つ

大人の仕草をみて、真似てみたい時期


これだけ敏感期があります

ということは、それだけの能力をそれぞれ伸ばせる時期でもあります

何度も繰り返すことで上達を自ら感じ、一人でできた瞬間に脳内にドーパミンが流れます

子どものイタズラは自分の能力を引き出すためにしている行動であり、

自分で選んで集中してできるようになる体験を通して「自分でできるんだ!」という

有能感、自己肯定感が初めて芽生えることができます

敏感期は始まりがあって終わりがある!

敏感期が終わると自分でやりたいという強い気持ちが薄れてきてしまい、

同じことをしても喜びを感じなくなってしまいます

ママ、パパが敏感期のことを知らずイタズラだと思いをすべて取り上げてしまっていたら

子どもが大きくなったとき、「なんか不器用だな」、「スポーツが苦手だな」などと

思うことが増え、子どもは努力しなければなりません

そうならないためにも敏感期を理解し見守ってあげることが大切です

まとめ

子どものイタズラには理由があります

0歳~6歳までの子どもには『敏感期』というものがあり、

この時期にこの能力が発達するという旬の時期で何かに強く興味を持ち、

集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期です

そのため、子どものイタズラは敏感期のあらわれです

敏感期には運動、言語、秩序、ちいさいもの、感覚、書くこと、読むこと、数、文化・礼儀

子どもにおける成長のすべてにあります

それぞれある程度の期間がありどの時期にどの敏感期がくるかは子どもによって個人差があります

敏感期には始まりがあって終わりがあります

敏感期が終わると自分でやりたいという強い気持ちが薄れてきてしまい、

同じことをしても喜びを感じなくなってしまいます

イタズラはママ、パパにとって都合の悪い事かもしれませんが

敏感期のことを知り「イタズラを通じて子どもは成長している」と思えば

イライラすることは少なくなると思います

敏感期をママ、パパが正しく理解し子どもの成長を見守ってあげましょう

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この記事を書いた人

関東在住アラサー、理学療法士。
1歳の息子と夫と3人暮らし。
育児、教育に関わること、また子どもの発達学、運動学との理学療法との共通点など学んだや知っている知識を伝えてきます!!

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